「ひでーなぁ。どーしたら信じてもらえるワケ?」
「ま、純粋な人を探すしかないよね。」
「…こんな近くに居るのに?」
「それがうさん臭いって言ってるの!」
嫌われたって、何のデメリットもない吉野とは、
言葉を選ばずに会話がはずむ。
そんなこんなで、つい電話をしてしまう由衣は、
もちろん伸治の前では、
吉野の存在すら曖昧にしている。
今までにない、小悪魔的な気分を楽しんでいた。
そんな数日後のこと…
「あんま、慣れないことしない方が良いぞ。」
突然訪れてきた由衣に吉野が言った。
「伸ちゃんとの約束の時間、ちょっと早めに来ちゃったら、やっぱりまだ帰ってなかったんだもん。」
「マンション内での男のハシゴ、やめてもらえますぅ。」
「あなたはあたしにとって“男”じゃありませんから。」
「俺、自分で言うのもなんだけど、肉食系男子だと思ってるんですが。」
「あはは、笑えるソレ!」
「そーやってごまかす。怖くて試しもできないくせに。」
「自分だって、伸ちゃんにビビってるじゃん。」
「君に合わせてるんです。」
「ウソウソ。結局口だけなんでしょ?」
「何言っちゃってんの?いいよ!こーやって来るってことは、ちょっとずつ俺のこと」
「さて!そろそろ戻ってようかなぁ!」
「待てよ!」
「ま、純粋な人を探すしかないよね。」
「…こんな近くに居るのに?」
「それがうさん臭いって言ってるの!」
嫌われたって、何のデメリットもない吉野とは、
言葉を選ばずに会話がはずむ。
そんなこんなで、つい電話をしてしまう由衣は、
もちろん伸治の前では、
吉野の存在すら曖昧にしている。
今までにない、小悪魔的な気分を楽しんでいた。
そんな数日後のこと…
「あんま、慣れないことしない方が良いぞ。」
突然訪れてきた由衣に吉野が言った。
「伸ちゃんとの約束の時間、ちょっと早めに来ちゃったら、やっぱりまだ帰ってなかったんだもん。」
「マンション内での男のハシゴ、やめてもらえますぅ。」
「あなたはあたしにとって“男”じゃありませんから。」
「俺、自分で言うのもなんだけど、肉食系男子だと思ってるんですが。」
「あはは、笑えるソレ!」
「そーやってごまかす。怖くて試しもできないくせに。」
「自分だって、伸ちゃんにビビってるじゃん。」
「君に合わせてるんです。」
「ウソウソ。結局口だけなんでしょ?」
「何言っちゃってんの?いいよ!こーやって来るってことは、ちょっとずつ俺のこと」
「さて!そろそろ戻ってようかなぁ!」
「待てよ!」


