stage17 ゴールは誰が手にする








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現在、Dクラスは3位。


煌紅は頑張って走って4位から3位になった。


でも、なかなか2位になる事が出来ない。


(あと…少しだってのに…抜かせねー…)


煌紅はそう思っていた。


抜かせないままレンの番になろうとしていた。


「悪い…あとは、頼む」

「言われなくても」


レンはバトンを受け取り走り出す。


でも、距離が縮まらない。


何かがおかしい。


コレも、先生達の陰謀か。




「もっと速く走れねーのか!!」

「うっせー!!」

「巻き返してやるさ」

「任せた」

「了解」


レンからバトンを受け取り、緑は力強く走り出す。


「新川…」


姫は静かに呟いた。


(あと少し…捕らえた)