男顔負けのカッコよさです。


本当に女の子かを疑いたくなるほどに。


1位との距離を縮める。


焦るAクラス。


「どんなに逃げようと無駄な事だ…諦めろ、お前は俺には勝てない」


霧々は走りながら普通に喋ってる。


普通は無理ですよ。


「Dクラスの落ちこぼれに、負けられないんだよ。Aクラスは」


そう言って、周りには判らないように足をかけた。


「あっ…」


霧々は転倒した。


「霧々ッ!!」


煌紅は叫んだ。


「煩いな…」


起き上がると、足に違和感がある。


「いっつ…」


右足が赤く腫上がっていた。


変な風に捻ったらしい。


順位はどんどん抜かされ、4位になってしまった。


1位はもう、Dクラスから半周の差をつけている。