しばらくして、刃もゴールした。
無事に落とし穴から出られたらしい。
「第一走者でゴール出来たのは、2名だけですか…少ないですね」
ちなみに、走者は6名いました。
あとの4名は…。
「次の選手は並んで下さい!それと、本当の障害物は毎回変わりますので」
学園長はニッコリと黒い笑顔で言った。
「…手がこりすぎだって…」
緑は呟いた。
続々と餌食になる生徒達。
でも、何故かDクラスの者はゴール出来ています。
Dクラス以外で、ゴール出来たのは3名。
Aが1名、Bが1名、Cが1名。
1名ずつしかゴール出来ていない。
流石、恐怖の障害物競走。
この競技のせいで、気絶する者多数。
「…恐ろしかった…」
緑は冷や汗ダラダラ流している。
「面白かったですね」
「桜はスゲーよ…本当の障害物に1回も引っかかっていないんだから」
「本当に仕掛けられてたんですかね?」
姫は言いました。


