姫の後ろに何かが見えた気がした。 あれは天使の翼。 周りには羽が舞っている様に見える。 皆は目を擦るが幻か現実かが判らない。 天使と呼んでもおかしくない。 笑顔が眩しく輝いていた。 停止している一同。 姫は静かに緑の元へ近付いてきた。 ハッと我に返る。 「新川。いつも傍にいてくれてありがとうございます」 皆に対する感謝の言葉とは少し違う。 けど、同じぐらいの想いの言葉。