いつも、こんなものを自分にくれていたのだと思うと嬉しかった。 でも、この胸の高鳴りを理解出来ない。 とにかく笑顔を見せた。 その笑顔を見て緑も笑う。 胸の高鳴りが少しずつ収まっていく。 姫はそれを感じて、皆から少し離れた。 そして、クルリと後ろを後ろを振り返る。 満開の笑顔を見せた。 口がかすかに動いている。 何を言っているかは聞き取れないが、口の動きで何を言っているかが判った。 ″ありがとう″ 皆もつられて笑顔になる。