なかなか、シャッターが切られない。 「頌歌ー!ちゃんとセットした?」 「しましたよ」 緑はチラチラ姫の方を見ていた。 その視線に気付いてニッコリ笑顔を見せる。 「あっ、もうすぐだよ」 凪斗のその声を聞いて緑は行動に出た。 「えっ!?」 姫の体を自分の方に寄せて、更に密着した状態になる。 顔がくっ付きそうなぐらい近い。 その状態でシャッターが切られた。 写真が撮り終わった後に姫は目を見開いて緑を見た。 けど、緑は何も言わずにニッと笑った。 笑顔を見て姫は顔を赤く染めた。