そんなやり取りをしていた事に姫は気付いていない。
彗はそれだけ言って、再び逃亡。
緑もソレを追っていった。
「…凄かったですね」
「だな。さて、俺達も行くか。あいつ等もいなくなってるし」
後ろを見ると、さっきまでいた鳳明達の姿が見えない。
2人を追って行ってしまったようだ。
歩き出したレンのポケットから黒い何かが見える。
姫はそれに気付いて教えようと思ったが止めた。
見えていたのは眼帯。
書かれていた文字は″★R″
あのバンドのドラムをしていた人がつけていた眼帯。
それを見て、姫は3人の正体に気付いた。


