空はオレンジと赤が入り混じっていて綺麗な色になっている。 そこに、赤ピンクに染まった雲が横切る。 そして再び姫の方を見た。 「なぁ、姫は幸せ?」 突然そんな事を聞かれて少し止まったが真っ直ぐな瞳でレンを見た。 「幸せですよ。皆がいますから。それに…レンだっていますし」 その言葉には何も言わずに微笑んだ。 けど、そう言った時の姫の表情は少しいつもと違っていた。 ただ明るくて真っ直ぐではなく重みを感じられる。 何故、そんな表情をしたのだろう。 他の者には、きっとまだ理解出来ない。