Last stage 恋はココから始まる













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ライブが終わって姫は真っ先に緑達の元へ向った。


駆ける足が軽く感じる。


早く皆に会いたい。


その一心だった。


そして、皆を見つけた。


顔色が明るくなる。


「皆さん!」

「桜。ちゃんと聴いててくれたか?」

「聴いてましたよ。でも、いきなりでビックリしました」

「だろ。秘密で練習してたんだからな」


ニッと笑った緑の顔は、いつもより幼く見えたが輝いていた。


そんな緑の頭を思いっきり足蹴りした者がいた。


頭を押さえながら後ろを振り返る。


「…何しやがる!!彗!!」