歌い終わると歓声が会場を包み込んだ。 姫は息を吸い込んだ。 そして、笑う。 コレがライブなんだと改めて感じた。 いつもは、1人だけでステージに立ち歌を歌う。 今は皆がいる。 そう思うと心が暖かくなっていく。 「聞いて下さり、ありがとうございました」 「「「「ありがとうございました」」」」 姫が言うと、4人も挨拶をした。 全力を出し切ったメンバーは嬉しそうに笑った。 立ち去る時に、姫と緑は目があった。 緑は右手を少し高くあげる。 姫も手をあげてハイタッチした。