いつもとは少し違って大人っぽい感じがする。 如何やら化粧もしているみたいだ。 その姿を見てそこにいた者は止まった。 「如何かしましたか?」 首を傾げて訊く。 やはり天然。 気付いてないようだ。 皆ハッと我にかえる。 「似合ってるぞ」 「ありがとうございます。新川も似合ってますよ」 笑顔でそう言うから緑は思わず顔を赤くした。 何処まで純粋な少年なんでしょう。 「ひ~め~」 そう大きな声で近付いてくるのは腹黒少年。 「彗」 「可愛いよ姫」