addiction to you~恋はココから始まる~



その時、頌歌がやって来た。


「うわぁ~、混んでますね」


キョロキョロと辺りを見渡した。


「頌歌?」

「先輩!!」


姫の姿を見つけて明るい顔をする。


とても、初々しい。


「来てくれたんですね」

「先輩のホスト姿が見たかったんで…カッコよすぎですよ」


顔を赤らめて、口を押さえる。


「大丈夫ですか?」


頌歌の頭を撫でながら言った。


撫でられて顔をさらに赤く染めた。


純粋な乙女。


「もう幸せすぎて…//」


バタッと倒れてしまいそうだったのを姫が支えた。


「頌歌!大丈夫ですか、頌歌」


目を覚ます気配はしない。


その時、溜め息をつきながら1人の青年が近付いて来た。


「妹が迷惑かけたね」


現れたのは頌歌の兄・瑛歌。


病気が治って、モデルに復帰した。


「瑛歌さん」

「久しぶりだね。いつも妹が世話になってるよ」


姫達に挨拶をした。