姫のその言葉を聞いて、皆は目をパチクリさせた。 勿論、頌歌と紅の双子も。 「えっ!!?頌歌って男だろ」 驚きながら緑は言う。 「何言ってるんですか、如何見ても女の子ですよ」 流石、姫。 自分には鈍感でも、周りには鋭い。 「先輩…気付いてたんだ、俺が女って」 「最初から気付いてましたよ」 ニッコリと微笑んだ。 「じゃあ、何で言わなかった?」 「気になるだろ、普通」 双子は言う。 「別に気にする事じゃないかと思いまして」