stage36 君の存在 +*+ 此処は、青葉寮。 頌歌は自分の部屋で泣いている。 声を殺しながら。 誰にも気付かれないように。 アルバムを閉じて、涙を拭った。 ドアに向って歩き出す。 (強く生きる、俺は瑛兄ィの代わりなんだから) 覚悟の印はその青メッシュ。 部屋を出て、何処かへ向って歩き出した。 それを、見つめている人がいた。 「兄の代わりになった、16歳…人生はまだまだ、なのに…自分の為に生きようとしないのですかね」