ドアを叩く音がした。 そして、戸が開かれる。 そこに立っていたのは、若い女性。 見た感じ、10代~20代。 「あの…どなたですか」 「私は、息子さんが通っている青葉学園の学園長をしている者です」 ニッコリと微笑んで女性は言った。 「学園長?」 「こんなに若い方が?」 「私が作った学園ですから。青葉は」 「それで…学園長さんが何の…」 「息子はこんな状態です。何時学園に戻れるか…それに、記憶を失うかも知れない…」 父は下を俯きながら喋る。