その者は4人も背後にいた。 手には刃物。 刃物が4人の中の1人に襲い掛かる。 グサッ 「えっ…」 刺されたのは、瑛歌。 刃物は体を突き抜けて、先っぽが外に出ている。 瑛歌はゆっくりと倒れた。 「瑛、兄ィ…」 頌歌は呟く。 双子は、兄を刺した者を捕まえた。 「瑛、兄ィ…瑛兄ィ…」 頌歌の手には血が付着する。 「…や…イヤァァァアアァァァアア」 喉が切れるようなほど、大きな声で空に叫ぶ。