「自分は護られてばっかりじゃありません!護る事だって…出来る」 そう言った瞬間、姫の姿が消えた。 琴深達を捕まえていた者が倒れる。 「お前…何者だ」 「人間、です」 姫はそう言って笑った。 「なめやがって…殺れ。お前等」 一声に姫に襲い掛かる。 「遅い」 姫は1人また1人と、どんどん倒していく。 地面に手をつき、回転しながら足で攻撃。 その強さは尋常ではない。 「化物かよ…」 陽絽は呟いた。 もう渋山高校の者は陽絽だけ。 40人以上いた者を、ほとんど姫が倒してしまった。