stage28 理由 +*+ 一同は、青葉の近くにあるカフェにいた。 「…此処なら、話しやすいと思いますよ」 姫は言いました。 「姫さんは、お兄ちゃんに信頼されていますからね。話します」 琴深は言った。 「信頼…されてますか?」 「スグに判りましたよ」 「椎達には聞かれてもいいんですか?」 姫は訊いた。 「俺達は、琴深チャンにもう聞いたから」 椎は言いました。 「そうですか」 「…話しますね、2年前の事です」 琴深は静かに言う。 「お兄ちゃんは、中学3年生の時誰もが恐れる不良でした」