stage26 走る事を止めた少女 +*+ 此処は、有栖川学園。 姫はある封筒を持って、夜叉の元を訪れた。 「如何した?話って」 「…コレを」 姫はその封筒を渡した。 「封筒?…何さ、コレ…」 その封筒に書かれていた文字を読んで夜叉は言う。 退部届け 「見たとおりですよ」 「何で、退部するのさ。姫の両親が事故で亡くなったのは知ってる。でも…」 夜叉は悲しそうに言う。 「コレは、自分なりの報いなんです」 「報い?」