護った代償に失ったモノは大きい。 「それって変じゃない?」 女の子は言いました。 「何で?」 「だって、まもられた姫ちゃんはぶじなのにレンくんはケガしてるなんて。姫ちゃんも、レンくんにまもられてばっかりじゃダメなんじゃない?」 その言葉は姫の心に深く突き刺さる。 「……」 何も言わずに俯く姫。 「ほらぁ、はんろん出来ないんでしょ!レンくんにあやまったらどうなの」 さらに、ズバズバと言う。