stage22 光を失った右目 +*+ 此処は、病院。 姫は静かに待合室でレンの事を待っていた。 その時、ドアが開いた。 「レンちゃん」 ドアの向こうから現れたレンは、右目に眼帯をしていた。 それが、妙に痛々しく見える。 その姿を見て、姫を固まった。 「大丈夫だよ!姫のせいじゃないんだから」 レンは笑ってみせる。 「…ゴメンなさい、自分のせいで」 姫は俯き謝る。 「平気だって」 「レン君と御家族の方、ちょっといいですか」 病院の人がレン達を呼んだ。