僕は彼女の背中を見つめる。 「わかっているでしょう?」 ああ、と僕は返事をしておく。 ……海が言いたいことはわかる。 だけど、 僕はアイツみたいにはならない。 アイツのように純粋になれない。 僕はマントを羽織って、夜の闇に溶け込んだ。 ……今夜は満月だ。