・先生サイド・

早苗の住んでいる
マンションに着いた。


オートロックのため
部屋番号を押した。
無視された。
初めてのことだった。


仕方なく、
家の電話にかけた。

『もしもし』


『俺、純。いるんだろう。
開けてくれ。
昨日メールで来ないと言って、
電話も切られていたから、
仕方なく坂上に
電話をしたら怒られた。
でもわかんないんだよ。』


『私より大事な人が
いるんでしょう?
その人に買って
あげたんでしょう?』


何度掛けても、無視された。
その時思い出した。


今持っているプレゼントを
まさか見られていたなんて
知らなかった。


偶然会った大学時代の
友達だよ。
一緒に手伝ってもらった
手元にあるプレゼント・・・