私があれこれ考えている間に妹がまた何かを引っ張り出そうとしていた。 「こら〜手伝ってよー!!」 私は両手で抱えた教科書を一旦床に置き妹のもとへと駆け寄った。 「だって“由美と花美へ”って書いてあるよ!!」 「え?」 私は妹の手の中にある物を覗き込んだ。 それはお姉ちゃんのスケッチブックだった。