平安物語=短編集=【完】




翌朝、いつもどおり夜が明けきる前に下がりました。

姫はまだぐっすり眠っていて、乳母が抱き上げても起きる気配すらありません。


弘徽殿の御前を通ります時は、まだ眠っていらっしゃるだろうと素通り致しました。