「あなたは誰?」 「紫衣だよ。」 「紫衣…ちゃん?」 同じ名前の少女は私にニッコリと微笑みながら大きく頷いたんだ。 「お姉ちゃんにお願いがあるの。」 少女は透き通った綺麗な瞳を私に向けて話している。 「お兄ちゃんをたすけてあげて…」 「お兄ちゃん?」 「そう…紫衣の大好きなお兄ちゃん。 お姉ちゃんも好きでしょ?」