膳を両手に掲げるようにして部屋の前で声を掛けた。 中からは低いけれど優しい声で返事が返ってくる。 どんな顔してるんだろう… 頭を下げたままの時間がもどかしい。 早く顔を見たい! 疼く感情を押さえ込んでテキパキ膳の支度をしてそばに控えて座った。 食事を始める正澄様に白湯を注ぎにそばに行ってお顔を拝見。 やっと見れる!! ずっと俯いていた顔を上げて私は目を見開いたまま動けなくなった。 彼によく似てる! だけど驚いたのはそれだけじゃない。 私の額には正澄様の掌がのっかってる。 どうして?