人々は表情を変えずに、どこかへ向かっていく。


"なに!?"


アナウンス「8・・・・・・・・・・7・・・・・・・・・・・・6・・・・・・・・・。」



冷静なアナウンスは、ホームに響き渡っている。



ばあさん「すいませんねぇ。ねぇ・・・・・おねぇさん。かっ・・・"かみえ"に・・・・・いきたいんだけどねぇ・・・・、・・・・・孫に会いに行きたくてねぇ」



アナウンス「5・・・・・・・・・4・・・・・・・・3・・・・・・・・。」


久代「ちょっ・・・・・・・えっ!?」


おばぁさん「孫がねぇ・・・・・・、孫がねぇ・・・・・・・」


アナウンス「・・・・・・・・2・・・・・・・・・・1・・・・・・」


久代「あぁぁー・・・・・!?」



おばぁちゃん「孫がねぇ・・・・・・・お前のせいで死んじまったんだよぉ。」



久代「えっ!?」



アナウンス「・・・・・・・ゼロ。今まで本駅のご利用ありがとうございました。」



"ドガァァァァァァァァァァン"


ホームは爆発した。




黒い煙が立ち上る中、おばあさんは煙の中から舞い上がった。



おばぁさん「運がなかったんだねぇ・・・・・・・・!?」







おばあさんは翻ると・・・・・・・・・・・ドクロになり、彼方へ消えていった。