浩介は心配そうに尋ねてくるけど、私は本当の事情を言えるはずもなかった。 浩介のせいでこんなに苦しんでるんだよ、とは言えなかった。 それでもなお尋ねてくる浩介に、私は小さく微笑んで、金網に寄り掛かって言った。