その帰り道、学校のそばを通りかかると

グラウンドで部活に励む、健吾の姿があった。



あれだけボコボコにされたくせに、すっかり元気に走っている健吾。


あいつの体はいったい、どうなってやがるんだ。




「お~っ、アキ~!」



フェンス越しに見ていた俺に気づき、健吾が大声を張り上げる。



「あとでお前んち遊びに行くから~!」


「好きにしろよ」


「おう、好きにする~!」



健吾は満足そうに手を振ると、再び部活に戻って行った。



「……バーカ」


俺はクスクス笑いながら、グラウンドに目をやった。