振り向いた俺の瞳に 13年間共に過ごした親友の姿が、はっきり映る。 「健吾……」 「佐山さん。これ、どういうことッスか?」 健吾は堂々とした足取りで、こちらに歩いてきた。 「そいつが今日、俺の女をヤろうとしたんだよ」 佐山さんの顔に、威厳を感じさせる不敵な笑みが浮かぶ。 「アキが……?」 「嘘だと思うなら本人に聞いてみろ」 健吾は、信じられないという顔で、俺を見下ろした。 「マジなのか? アキ」 「………」 健吾の視線が痛い。 何も答えられない俺の態度は、肯定の証。