LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


「――アキくんってさ」


彼女は俺から唇を離すと

至近距離で目を合わせながら言った。



「彼女作らない主義なんでしょ?」


「どこ情報っすか、それ」


「みんな噂してるよ。“橘アキは誰の告白もOKしない”って。
“もしかして月島健吾とデキてる?”ってね」



鼻で笑った俺は、コーヒーの味を消すように、ウーロン茶を飲んだ。


あの程度のカフェインの量なら、発作の心配もないだろう。



佐山さんの彼女は話を続けた。



「まあゲイ説は冗談だけど。
でも実際、月ちゃんとアキくんの2人って、目立つんだよね。

あたしの周りの女子も、月ちゃん派とアキくん派に分かれてるし」



ちなみにあたしはアキくん派。

と、猫なで声が耳元で響いた。