“シン”と呼ばれたその男は
とても中1には見えない長身に、金のソフモヒというド派手な風貌。
しかも、周りには数人の女をはべらせて
「今からみんなで俺んち来ない? 女の子なら大歓迎!」
なんて、ヘラヘラ顔でほざいていた。
……あれが松岡信之介?
“すっげーケンカが強いと噂の男”?
ちょっと、いや、かなり
イメージと違いすぎる……。
「よ~し! 今日はみんなで入り乱れようぜ~」
「やだ~、シンが言うとエロ~い」
「当然じゃん、俺を誰だと思ってんの?」
「きゃははっ。自慢にならないしぃ~」
ゾロゾロ女たちを引き連れて、帰っていくあいつを
ただ唖然とながめるだけの、俺と健吾。
「…………」
「……おい、健吾」
「……ん?」
「マジであいつが、噂の男か?」
「いや。人違いかも」



