LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


「悪ぃ。怒んなって」


「怒ってねーよ。俺が怒ることじゃねーし……菊池も、怒ってなかったし」


「……そっか」



俺は菊池から預かったチョコを、健吾の胸に押し付けた。



「付き合う気がねぇなら、ハッキリ言ってやればいいじゃん。

こそこそ逃げて、お前らしくもねぇ」



健吾はチョコを受け取ると、長いため息をついた。



「うん、そうなんだよな。自分でも思う。俺らしくねぇって。

付き合ってくれって言われたとき、あいつのこと嫌いじゃねぇからオッケーしたんだけど……」



正直、めんどくせぇ。

くぐもった声で、健吾はそう言った。



中1男子なんて、女子に比べればずっとガキだ。


恋愛においての男女の温度差に、きっと健吾はうんざりしていたんだろう。




「でもこのままじゃダメだよな。
ハッキリさせなきゃ、ミヤビに悪ぃし」



健吾は頭をかきながら、空をあおいだ。