「……ホントはね。健吾はあたしのこと、たいして好きじゃないんだと思う。
だってあたしが一方的に告白して、付き合ってもらった感じだし」
「………」
「悔しいけど健吾、あたしといても楽しくなさそうだもん。
アキくんたちと遊んでるときの方が、ずっといい顔してる」
そんなことを言われてしまっては、返す言葉もない。
そうだな、とも
違うよ、とも言えない。
「アキくん。悪いけどこれ、健吾に渡しといて」
菊池はそう言って、きれいにラッピングしたチョコを机に置くと
足早に教室を出て行った。
「――で、どういうことか説明しろよ」
着替えを終えて裏門に来た健吾に、俺は開口一番、そう言った。



