LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


「健吾~っ」



練習が終わり、部室に戻ろうとした健吾に、菊池が窓から声をかけた。


健吾は駆け足でこっちに寄って来た。



「よぉ」


「健吾、一緒に帰らない?渡したいものがあるの」



菊池の言葉を聞いた健吾は、一瞬、目を泳がせて


「悪ぃ。アキと約束してんだ」


そんなことを言いだした。



「は?お前、何を――」


「アキ! すぐに着替えてくるから、裏門で待っててくれ」



強引に振りきって部室に走って行く健吾。


もちろん、俺との約束なんて口から出まかせだ。



俺はおそるおそる、右側にいる菊池を見た。



「あ、あのさ……」


「わかってるよ。健吾が勝手に言っただけでしょ?」



思いのほか、あっさりした菊池の態度に驚いた。