「あたしの友達にもね、アキくんのこと好きな子がいるんだよ。
ホントは今日、チョコを渡す予定だったらしいけど、勇気が出なくてあきらめたんだって。
でもアキくんが甘いもの嫌いなら、渡さなくて正解だったね」
「そうかもな」
ぼそっと答えると、菊池はおかしそうに笑った。
「アキくんってホント、淡々としたキャラだよね~。
健吾とは正反対のタイプっていうか。
でもそういう所が、女の子にモテるんだろうなぁ」
俺の返事がなくても、菊池は饒舌にしゃべり続ける。
「そういえばアキくん、今日も体育サボってたでしょ?
うちのクラスの子たちが、校庭でアキくん見れなくて残念がってたよ」
「サボりじゃねーよ」
「ん?」
「虚弱体質だから走れねーんだ、俺。
かわいそうだろ?」
俺はニヤっと笑って言った。



