LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


俺たちは月明かりを頼りに、山道を下った。


足をケガしていた健吾に、俺は肩をかしてやった。



風が吹くたび、ごうごうと渦巻くような音が鳴る。


揺れる木の枝はどこまでも黒く見えて、まるで異次元に迷い込んだようだった。



だけど怖くはなかった。


入院生活のおかげで、暗闇には慣れていたから。



それに、今はひとりじゃない。


となりには健吾がいる……。




「あ、あのさ」


落ち着きを取り戻した健吾は、バツが悪そうにつぶやいた。


「さっきのこと、誰にも言うなよ。
別に俺は泣いてねぇし、助けてもらいたかったわけでもねぇからな」



俺は笑いそうになるのをこらえて、うなずいた。