LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


「健ちゃんっ!!」


俺は坂道で転びそうになりながら、無我夢中で声の方に走った。


「ア…アキちゃん……?」



うずくまっていた健吾が、涙でグシャグシャになった顔を上げる。


小柄なその体は泥で汚れ

足に大きなスリ傷ができていた。



「アキちゃん……本物?
なんで……」


「な、なんでって……」



気づけば、俺もなぜか涙ぐんでいた。

とたんに恥ずかしくなり、俺は吐き捨てるように言った。



「健ちゃんが、俺を呼んだからだろ!」


「………」



そのときの健吾の顔は、今でもハッキリ覚えてる。


ボロボロ涙を流してるくせに

すっげぇ嬉しそうに笑って。



「うん……だって

アキちゃんならきっと、来てくれると思ったんだ」






アキちゃんなら、きっと


来てくれると

思ったんだ――…