「なぁ、アキちゃんも行こうぜ?」
「えっ」
突然健吾に誘われた俺は、目を丸くした。
クラスメイトたちの、羨望を含んだまなざしが、俺に集中した。
「俺は……」
嬉しかった。
健吾が、他の誰でもなく俺を誘ってくれて
本当は嬉しかったのに。
「……行かない」
俺の口から出たのは、そんな返事だった。
たぶん、あの頃の俺は拗ねていたんだ。
人気者の健吾。
毎日楽しそうな健吾。
俺以外のトモダチがたくさんできた健吾……。
小学校に入って以来、ふたりの関係が変わった気がして
情けないけれど俺は拗ねていた。
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