LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)


「橘、今日は学校来れたんだな!体調はどうだ?」


「………」


俺は心の中で舌打ちしながら、黙ってうなずいた。


……言ってんじゃねぇよ。

せっかく病気のこと隠して、まわりに弱みを見せないよう、気ぃ張って生活してんのに。


そんな気分だった。




先生がいなくなると、机の下から健吾が

「ぷはぁ~っ!」

と大げさに息を吐いて出てきた。



「健吾くん、何したのー?」


クラスメイトたちが、わっと健吾を囲む。


幸い、さっきの先生の言葉は、誰も聞いていなかったようだ。



健吾は、俺の机の上に座り、


「職員室にあった本、奪ってきたんだ」


と得意気に言った。