「アキちゃん!! かくまってくれ!!」 「えっ!?」 廊下側の窓からいきなり、俺らの教室に乱入してきた健吾。 昼休憩でなごんでいた教室の中は、健吾の登場でいっきに騒がしくなる。 わぁわぁ盛り上がる男子に きゃぁきゃぁ黄色い声を上げる女子。 健吾が何かするたびに、周りがこうなるのを、俺は何度も見てきた。 「健ちゃん、どうし――」 「詳しい話は後で!」 そう言って健吾は、俺の机の下にもぐりこんだ。