LIFE!(LOVE and DAYS・番外編①)



3年生に上がるころになると

俺と周囲との間には、ハッキリとした溝ができあがっていた。


笑わない。

しゃべらない。

授業中に先生に当てられても、返事すらしない。


そんな俺に、トモダチなんてできるわけがなく


かと言って、イジメの対象になることもなかった。



そう……

俺が、“あいつ”の幼なじみだからだ。






「こらぁーっ!! 月島ーっ!!」



先生のどなり声が廊下に響く。


こんなことは日常茶飯事で、誰もが「またか」という感じで笑っていた。



月島健吾。

俺の幼なじみ。


クラスは別々だったけど、あいつの名前を聞かない日は、一日たりともなかった。