「無い……!!」 サブマシンガンが無い。 最後に言われたそれだけが、どこにも見当たらない。 「なんでっ…」 少しの時間の後、すばるはすぐに第五武器庫を飛び出した。 ここから一番近い第三武器庫に向かう最短ルートを頭に浮かべて走る。それにしても時間がかかるのは火を見るより明らかだった。 すばるが目的の物を見つけられなかったのも無理は無い。 第五武器庫には、元から分類的にそれが置いていないことを三浦は知っていた。 ――すばるなら、それを探して更に駆け回るであろうことも。