御堂が向かう先は、国家の主要権利が全て集合する場所。 胸元に光る戦闘集団の頂点を示す証を見れば、大抵の扉は開く。 だが、御堂の勘が当たっているとするなら、今回のそれはおそらく難しいだろう。 ただのテロ集団にしてはあまりに武力に底が無いことと、 まるでこちらの手の内を知り尽くしたかのような手際の良さ。 相手にしているのは、 一介の武装集団などでは ないのかもしれない。