女の子と甘いものは大好きだ。 そんな不純なことを考えながら、紺野がくすりと笑う。 「し、しつれーします!」 その横を顔を真っ赤にしたすばるが駆けていった。 廊下の端で慌てて曲がり、見えなくなる。 あまいものは大好き。 だから俺はみんなが嫌いになれないのかな、とか思ってみたり。 葵ちゃんも 御堂サンも 伸吾ちゃんも もちろん俺自身だって胸焼けがするくらい甘ったるいことくらい、わかってる。 わかってるんだけど