「「大変だ!大変だ!緑」」


ソヨとソラがバタバタ慌てて来た。


「如何した?そんなに慌てて」


「「大変なんだよ!鳳明…鳳明が!」」

「鳳明!鳳明が何だって!」

「「鳳明が、龍堂高校の奴等に捕まった」」


その言葉に、緑は止まった。


「龍堂高校、青葉学園の次にヤバイ不良校…ですね」


姫は言いました。


「あぁ、そうだ!マズイな…鳳明が捕まるなんてただ事じゃねーぞ」

「如何するんですか」

「決まってる。助けに行く!」

「「それと、こんな事も聞いた!″助けたければ、新川 緑一人で来い″って」」


ソヨとソラは言いました。


「解った、行ってくる!そう言ってきてるって事は目的は俺って事だろ!
鳳明を使って、俺を呼び出すなんて…卑怯な連中だ」


緑の目は怒りで満ちていた。


「…」


姫はその様子を黙ってみていた。