コンコン



「誰ですか」

「桜です」

「そうか、入れ」


学園長は言いました。


「失礼します」


そう言い、姫は学園長室の扉を開けた。


「意外と早かったですね。姫」

「皆が、手伝ってくれました」

「そうですか。やはり姫を選んでよかったですよ」

「やはり?」


姫は首を傾げた。


「そこはあまり気にしないで下さい。さて、やってもらいたい事の内容を説明をします」

「手紙には、主な内容は書かれていませんでしたね」

「内容は、そのままですよ。青葉学園改善です。その為に、姫の力が必要です」

「ですが、学園長だけで平気な気がするのですが…」

「平気だと思うんですけど、生徒達の心を変える事は出来ませんので…ウチの学園は、個性的な子達ばかりでしょう?」

「はい。それは、自分も気付きました」


ハッキリと答えた。