「やってもらいたい事?何ですか!それは、俺には出来ない事なんですか」


怖がってるけど、誰よりも力になりたいと思っている。


だから、こんな事を言った。


「緑には出来ない事ですよ。いつもは、いろいろと助かっていますけど…今回は、姫にしか出来ない事です。荷物を片付けたら学園長室に来て下さい」

「はい」


姫の返事を聞くと、学園長は去っていった。



「桜。学園長に何を頼まれてんだ?」


学園長が去った後に緑は言いました。


「禁則事項です。新川は、学園長の為にいろいろとやっているんですか?」


姫は訊きました。


「学園長は、俺を救ってくれた人だから…」


緑は静かに言い、あの時の事を思い出した。